
妊娠初期の年末年始の過ごしかたをまとめました。妊婦体型になっていないから無理をしがちですが、流産や胎児性アルコール中毒、先天性風しん症候群など赤ちゃんに影響するトラブルも忘れないでください。
年末年始は妊娠中とはいっても忙しく動いたり、人混みに外出することも増えがちです。まだお腹が目立たず、妊娠前と変わらないスタイルの妊婦さんも多いのですが、お腹の中にはちゃんと小さな赤ちゃんがいるのです。
妊娠初期の赤ちゃんは、まだ数ミリです。最初はしっぽのようなものがあって、タツノオトシゴのようです。このときはまだ「胎芽(たいが)」と呼ばれ、胎児(たいじ)に変化する前の状態です。まだ心臓の音もわからない状態なので、ママがしっかりお腹を守ってほしいです。
やがて心臓音が確認されたり、妊娠初期の終わりごろになってやっとまぶたや唇といったパーツが確立され始めます。ヒトの体をつくる大切な時期なのに、とても小さくてわずかな重さしかない赤ちゃんは、周囲からの刺激やウイルスにとても無防備です。
妊娠超初期は胎盤が完成していないので、胎盤を通してママから栄養や酸素を受け取ることができません。だから「少量のアルコールなら摂取しても赤ちゃんには運ばれないだろう」と思ってしまう人もいます。
妊娠中にアルコールを飲んでも健康な赤ちゃんを出産した人は沢山います。でも、アルコールで注意力散漫になって転倒したり、気持ちが大きくなってついつい深酒してしまったら、影響を受けて対処できないのはお腹の赤ちゃんです。
ノンアルコールと表記されているものも、全くアルコールが含まれていないわけではありません。アルコール1%以下の飲料がノンアルコール飲料です。
胎児性アルコール中毒といって、アルコール依存症の妊婦から生まれた赤ちゃんが、アルコール中毒になっているケースもあります。目が小さくなったり外見にも変化があります。
胎児性アルコール中毒は「コップ1杯だけなら大丈夫」という絶対条件がありません。自分では少量のつもりでも、赤ちゃんが影響を受ける可能性があるのです。
そう考えると各器官が作られる妊娠初期に、アルコールを飲むことはおすすめできません。仕事や身内の集まりでアルコールが必要な場面もあるかもしれませんが、赤ちゃんの発育を考えてアルコールを控えることで「付き合いが悪い」ということにはならないはずです。
年末年始は外食や、おせち料理など普段と違うメニューも楽しむ時期です。妊娠中によい栄養摂取ができるよう心がけてください。
栄養となる血液をつくる鉄分や、器官生成をサポートする葉酸(ようさん)は妊娠初期に大切な栄養素です。鉄分はプルーンがおすすめです。プルーンはそのまま食べたりヨーグルトに加えて間食代わりにして、妊娠初期の便秘解消にも効果的です。
葉酸は聞き慣れないかもしれませんが、妊娠した途端によく耳にする単語の1つです。妊娠初期に葉酸を摂取することで、先天障害の神経管閉鎖障害を予防できると考えられています。
具体的には流産を予防し、赤ちゃんの体に関しては成長するための細胞分裂がうまく進まず運動障害や排せつ機能にトラブルが生じる可能性があります。
葉酸を含む食品はホウレン草や小松菜です。でも葉酸は、必要量を食品からだけでは摂取することが難しい特徴があります。葉酸に関してはサプリメントも併用しましょう。
鉄分と葉酸の摂取が足りないと、貧血も心配です。食生活が乱れがちだと感じたら、先ずこの2点を摂取できるように見直してください。
年末年始のの外食では、レチノール食品の食べすぎに注意してメニューを選んでください。
妊娠初期は動物性ビタミンA(レチノール)の過剰摂取は控えるようにします。外食で言うとレバー・ハツ(心臓)・肝・うなぎのかば焼き・銀だら・ほたるいか等です。一般的には栄養がある食品なのでバランスが難しいです。
全く食べてはいけないのではなく、1日の摂取量を越えなければ問題ありません。具体的には妊娠中はレチノール摂取量を1日5000IUと定められています。ところが15000IUを越えると、水頭症などの原因になる可能性が高くなります。
妊娠初期は疲れやすかったり、すぐに眠くなります。これはホルモンバランスが妊娠によって変化しているからです。
あなたの体は一生懸命、妊娠中の体に慣れようと頑張りますが体力的に大変なときもあります。そんな時は、休息時間をつくってあげましょう。
年末年始にのんびりしていると、「師走の時期になまけている」「寝正月だ」と思われるかもしれませんが、休息とだらけているのでは意味が違います。
妊娠初期はまだ赤ちゃんも不安定で、母体の疲労がストレスとなって影響することも考えられます。流産の可能性も捨てきれない時期なので、肉体的にも精神的にも疲れをためない生活を心がけたいです。
年末年始に流行しやすいウイルスといえばインフルエンザウイルスが有名ですが、妊娠中は他にも要注意ウイルスがあります。
妊娠初期に風しんウイルスに感染すると、母体は完治しても赤ちゃんには先天性風しん症候群として感染の爪跡を残してしまいます。特に妊娠4週頃までが、影響をうけやすい要注意期間です。
先天性風しん症候群の心配なところは、難聴や白内障といった器官のトラブルの他に、心臓疾患や低体重といった新生児の生命に関わるトラブルをひきおこすことです。
年末年始に人ごみに出かけるときは、マスクや消毒、うがい手洗いで自己防衛するようにしてください。
風しんの予防接種は妊娠中はおすすめしません。妊婦に対する影響を、実際に妊婦で検証していないからです。
でも、風しんウイルスに感染しない努力が効果的です。手洗いうがい、マスクでウイルスが侵入しないようブロックしてください。
とても大切なのが、周囲の協力です。家族や親しい人から風しんウイルスが広まってしまうこともあります。妊娠中の女性が身近にいたら、周囲は風しんういるすの抗体があるか、予防接種を受けているのかを考えてほしいです。
妊娠初期は妊娠しているようには見えない体型なので、外出先でも妊婦と気がついてもらうことは難しいと思ってください。
マタニティーマークのキーホルダーや、車のステッカーで妊娠中だと知らせることができます。周囲に伝わりにくい妊娠初期こそ活用してください。
例えば、年末年始で電車やバス、人ごみに出かけて急に体調を崩した時も、すぐに妊娠中だと知らせることができます。
ただ、マタニティマークがあるから座席や移動が優先されるとは思わないほうがよいでしょう。公共の乗り物は空いている時間帯を調べて乗るのも、妊婦生活では必要です。
特に年末年始を利用して帰省や旅行を考えている人は、混雑が予想されます。各乗車機関でも配布されている場合があるので、先に確認してフル活用してください。
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