胎齢 14→41日
baby(CRL) 0.3mm→13～16mm
器官形成期→心臓、肝臓、腎臓、脳、胃、脊髄などの発達
早い人ですと、5週の終わりごろには赤ちゃん（胎芽）の確認が出来ることがあります。しかしもしこの頃に確認できなかったとしても、6週の終わりまでには赤ちゃんが確認できるはずです。
妊娠2ヶ月は器官形成期といい、赤ちゃんの各器官の形成がいっせいにスタートします。そして今月の終わりごろには、赤ちゃんの原型となるものが完成して、自分でわずかながらに動けるようになるのです。
妊娠4週から7週（月経開始日から28～50日）を絶対過敏期といい、赤ちゃんの形成で最も大切な時期になります。この時期に危険性（催奇形性）の高い薬を飲むと、赤ちゃんに影響する可能性があると言われています。
しかし、もし妊娠に気づかずに薬を飲んでいたとしても、心配する必要はありません。通常市販されている薬を容量、用法を守って何日か飲んだぐらいでは、赤ちゃんに影響することはまずありませんから。
でも今後に薬が必要なときは、必ず医師の指導に従ってください。またこの時期に病院から薬を処方されることもありますが、医師は赤ちゃんの安全性を十分に考慮しているので服用しても大丈夫です。
赤ちゃんが形成されていくイメージとしては「長方形の消しゴム」を思い浮かべてください。そして・・・消しゴムの角が取れてきて、中には血液が流れ出します。上半分は顔の部分になり、目や口の部分には「くぼみ」が出来始めます。また手や足が「おたまじゃくし」のように「ニョキ」っと生えてきます。
妊娠2ヶ月の終わりごろには、赤ちゃんが育つための重要な各器官の基本形成が終了します。頭と胴体の区別もつき始めて、赤ちゃんはやっと人間らしき形になってきます。
赤ちゃんは、外胚葉、中胚葉、内胚葉と呼ばれる3つの組織から形成されていきます。また血島（けっとう）と呼ばれる血球が、血液細胞を作ります。
皮膚や爪、髪の毛、目のレンズ、鼻、下垂体、乳腺、神経システム、肛門、歯のエナメル質など
筋肉、骨、リンパ組織、血液細胞、心臓、肺、生殖器、排泄器など
消化器官や胚の内壁、舌、扁桃腺、尿道、膀胱など
心臓に4つの部屋が作られて脈を打ち出します。赤ちゃんの心臓が、血液を送り出す力は大人の5分の1程度です。胎児心拍数は、妊娠6週ごろに約90bpm（1分間の心拍数）で、妊娠10週ごろの160bpmをピークに、その後妊娠後期には120～140bpmに落ち着いてきます。
赤ちゃんの大きさは「頭殿長(CRL)」で測るようになります。頭殿長とは頭骨のてっぺんからお尻の突出部の中点までの長さをいい、妊娠2ヶ月では0.3mm→13～16mm程に成長します。
頭殿長(CRL)は、妊娠6週を過ぎるころにやっと1cmを超えるようになり、また超音波検査では胎児心拍がわかるようになります。
手や足の突起から徐々に伸びてきて、ホタテの貝殻のような形になります。5本の指はまだ別れてなく、エラのようなものでつながっています。
妊娠2ヶ月の終わりごろには、赤ちゃんが原始的な動きを始めます。しかし胎動としてママが感じられるようになるのは、早くても妊娠16週あたりからでしょう。
胎動は、経産婦のほうが初産婦よりも胎動を2～3週早く感じる傾向があります。初産婦の場合は、妊娠19～20週くらいで気付く人が多いはずです。
妊娠2ヶ月は、脳や脊髄、心臓などが形成される大切な時期です。偏食や炭水化物を減らした無理な食事は、脳の成長に必要な「グルコース量」が減ってしまいます。
「つわり」が始まっているかもしれませんが、この期間はなるべくバランスの取れた食事を心がけてください。それが結果として赤ちゃんの急成長を助ける役目をするのです。
妊娠6週の超音波写真です。卵黄のうの下にポツンとあるのが赤ちゃんで、大きさはわずか4mmです。赤ちゃんの大きさには多少の違いがありますが、今はそれ程気にする必要がありません。今後にしっかり赤ちゃんが育ってくると、頭や胴体、骨などを計測することで、正確な妊娠週数が割り出されます。
妊娠2ヶ月の終わりごろには、超音波検査で心拍が「チカチカ」するのが画面上で確認できるはずです。胎児心拍がきちんと確認できると、赤ちゃんが育っている証拠で、流産の可能性は一気に減ります。
超音波写真を見比べていると赤ちゃんの成長の早さに驚かされることでしょう。超音波写真はきれいに保存しておき、出産までの成長を楽しんでください。
