花粉症は連続して何回もくしゃみを繰り返す特徴があります。寒さや急な気温の変化によって起こるくしゃみとは違って、掃除中にほこりの多い場所で出るくしゃみに似ています。
何もしていないのに急に鼻がむずむずしてきたり、人混みで急にくしゃみをしたくなる時は鼻粘膜が外部からの異物に対して拒否反応を起こしている状態です。つまり、鼻からウイルスやほこりの侵入を食い止めるためのくしゃみだと考えられます。
同じように、花粉も呼吸の際に自然と鼻粘膜に付着します。それを体内に侵入させずに外に出す為に鼻がむずまずして、くしゃみをしたくなります。我慢してもまた暫くすると、くしゃみをしたくなるのは鼻粘膜に未だ花粉が付着している可能性もあります。
かといって、直接指で触ったり綿棒でとろうとすると、粘膜は血管があるのに膜が薄いので傷ついて出血してしまいがちです。先ずはくしゃみの原因を探ることが必要ですが、くしゃみをし始めたらマスクやハンカチで口元を覆うエチケットも忘れないようにしましょう。
外出先や外で花粉症のくしゃみが多い日は、花粉の飛散が多い日です。マスクはもちろんですが、帰宅時は必ず、玄関先でジャケットや服の上を軽く払いましょう。花粉が衣類に付着したまま室内に入ると、ジャケットを脱いだ時に花粉が室内の空気中にひさんしてしまい、悪循環です。
実はくしゃみは全身の筋肉を使うので体力を消耗します。特に妊娠中のくしゃみは腹部に力が入るので、なるべく避けたいものです。そしてもう1つ、意外と知られていませんが実はくしゃみは腰にも負担がかかるので、お腹が大きくなる妊娠後期はとくに注意が必要なのです。
もしも、花粉症によるくしゃみだと診断した場合、外出時にマスクで保護するだけではなく、自分が長い時間過ごす部屋や寝室にも花粉の侵入経路がないか探ってみます。
例えば朝、寝室で起きるとすぐに、くしゃみを連発する行為を「モーニングアタック」と呼びます。もしも花粉が原因でモーニングアタックが起こるとすれば、原因は寝室にあります。布団やシーツに落ちていた花粉が、起床時に舞いあがって症状を起こすのです。
モーニングアタックの全ての要因が花粉になるわけではありません。風邪をひいていたりストレスが溜まっている場合も起こります。しかし、どちらにしても布団やシーツの清潔を心がけましょう。
花粉の飛散の多い時期は布団を陽に当ててポカポカにしていると、どうしても空気中の花粉が布団に侵入してしまいます。同じようにシーツを洗濯して乾かしている最中も、風に乗った花粉が湿ったシーツに簡単に付着してしまいます。
花粉の付着を防ぐためには、花粉ガードのスプレーをしてから干したり、大判のタオルやネットでカバーしながら干す方法があります。
しかし、やはり干す時は直接日差しを当てたいものです。そんな時は、布団やシーツを干す時間を考えましょう。昼12~2時と夕方6時前後を避けて干して、取り込む際はよく表面を払ってから室内に入れます。布団には掃除機の布団ブラシや粘着ローラーをかけましょう。
また、風の強い日や雨上がりの晴れた日、急に気温が上昇した日は花粉の飛散が多いので、本当は外干ししないことが1番です。暖かくなると布団も外干ししたくなりますが、花粉の症状が出ている時は布団乾燥機を活用して、無理に花粉の多い日に外干ししないことも大切です。
花粉症の鼻水は、無色透明に近く、水分の多いさらさらな状態が特徴です。風邪などが原因の鼻水は濁っていて黄色みを帯びています。花粉症の鼻水と違って、片栗粉のようなとろっとした鼻水です。ただ、風邪のひきはじめの場合は無色透明に近い鼻水から始まる場合があるので、自己判断は難しいところです。
くしゃみ同様に、症状を抑えようと直接指で触ったり、ティッシュや綿棒を使用すると鼻粘膜が傷ついて出血する可能性があります。特に花粉症の鼻水が出ている時は、鼻粘膜が敏感になっています。鼻の奥に綿棒やティッシュを入れると、鼻水は綺麗になりますが粘膜には悪影響です。
鼻洗浄とは、液体を鼻の穴から注入して中のほこりや花粉を、鼻や口から流し出すことです。医療機関でも輸血時などに使われる生理食塩水は、体の中の体液と浸透圧が似ているので鼻洗浄に使用されることがあります。これは水1リットルに対して食塩が9gです。
市販の鼻洗浄液は、鼻がすーっとする成分が足されていることが多く、メントールやミントの香りがすることもあります。簡単なタイプは携帯用のスプレータイプです。
ただし、鼻洗浄を口から出そうとして肺に入ってしまわないよう注意してください。慣れないと、プールで鼻に水が入った時のような感覚があります。驚いて力が入ることもありますし、洗浄液を出す際に顔を下に向けると腹部に圧力がかかります。妊娠中は鼻洗浄の体勢に気を付けてください。
花粉は鼻の粘膜に付着しています。放っておくと内部に侵入しますが、始めは無理に奥まで洗浄せずに自分で無理のない程度に留めましょう。先ずは少し洗浄液を入れてから鼻をかむ、それだけでも、ただ鼻をかむよりは効果的に鼻を綺麗にできます。
花粉症の鼻水が出ていた後に、黄色っぽいどろっとした鼻水に変化した時は要注意です。鼻水の辛さから、鼻をすすったり勢いよくかんでいると蓄膿症(ちくのうしょう)を併発することがあります。
蓄膿症になると、今度は鼻水が濁った黄色に変わります。風邪の鼻水に似ていますが、風邪薬で治る病気とは少し違います。鼻の中に膿が溜まり、その影響で濁った黄色い鼻水になるのです。
蓄膿症は耳鼻科でレントゲンを撮ることで確認できますが、妊娠中の人はしっかりと医師に告げてください。蓄膿症は早期治療が大切で、放っておくと癖になり再発しやすいので注意が必要です。
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