産褥体操5日目以降は、1日目から4日目までの産褥体操をひと通り繰り返して、体を慣らしていきます。特に4日目までを休み休み続けている場合は、まだ行っていない体操にも挑戦していきます。
産褥体操をすでに4日間続けている場合は、もう1度、自分の産後の体調をチェックしましょう。
産褥体操を行った後で体調が悪くなったり子宮の痛みがひどくなった、などの変化がある場合は産褥体操を控えめにして休養をとる必要があるからです。
産褥体操は産後の体の回復を促進するものですから、疲労が溜まっては回復促進が期待できません。そのためにも1度休息をとることも必要です。
産褥体操を問題無く続けている場合は、基本ポーズを挟んで様々な組み合わせで自分に合った産褥体操のメニューを作ることも可能です。その中から気にいった産褥体操を、普段の生活にも取り入れることができます。
悪露の量が多くて、体を動かす時に気になる場合はおしりや足の動きの少ない産褥体操を組み合わせてみましょう。
悪露の量が多い時は、足をあげたり開くだけでも不快に感じます。しかも産後数日は、歩いてトイレに行くだけでも普段より時間がかかります。産褥体操で不快感を増加させて、トイレに行くのも一苦労となる時は休憩します。
悪露が気になるからといって産褥体操を休みがちになることも仕方の無いことですが、完璧に行わなくても大丈夫です。自分のできる範囲での産褥体操を継続することも可能です。
産褥体操は寝て行うものが多いのですが、もしも悪露が多くてなかなか動く事がおっくうになった時は、赤ちゃんを抱っこした状態でもできる足首運動だけを行うのも良いでしょう。
悪露が気になっている時は、寝ている状態で足を動かすよりも、椅子やベッドの端に浅く座った状態で足をおろして体操した方が不快感が減ります。
ベッドや椅子に腰掛けた状態でなら、授乳や寝かしつけをしながらでも足首の体操ができます。両足の間に少し間を作って床につけたら、片足ずつ外側に回します。その後は、産褥体操3日目の足首運動を取り入れて、つま先を伸ばしたり戻したりを繰り返せば膝下の筋肉をほぐして血行を促進することが期待できます。
産褥体操は、産後1ヶ月以降に始める産後ダイエットに繋がるものです。急にダイエットで無理な運動をするよりは、産褥体操で産後の体の回復を促進しながら体の筋肉をほぐしておく方が、産後ダイエットも取り組みやすくなります。ただしダイエット目的の体操は未だ始めません。
産褥体操4日目までのメニューを繰り返して慣れたら、少し応用して続けることもできます。産褥体操の応用は一気に増やすのではなく、毎日少しずつ増やしていくことがポイントです。
産褥体操2日目の首運動は、首をお腹の方に向けて持ち上げた状態でお腹の筋肉に集中してまた首を戻す体操です。首を持ち上げた状態で深呼吸を加えると、更に腹部に集中できます。
産褥体操で3日目で片足を上げ下げする運動では、あげた状態で1度ゆっくり呼吸をして、それから再び息を吸って吐きながら足をおろします。
産褥体操4日目の両足の上下運動も同じように、床から離れた状態で腹式呼吸をしてキープします。それから再び息を吸って、吐く時にゆっくり両足をおろします。
産褥体操の応用の注意点は、産褥体操の後で十分に体をリラックスさせることです。産褥体操1日目の呼吸法を繰り返して、意識を集中した部分をよくさすって緊張をほぐしてあげます。そして、体調が悪くなったら早急に中止してください。
産褥体操は、体調によっては産後すぐから始めることができます。その為、ベッドや布団の上で行うことが基本だと考えがちです。でも、産褥体操はベッドや布団の上でなくても行うことができるのです。
産褥体操は、体の中の出産による変化を戻す目的があります。足首の運動や体をひねる動きは、キッチンに立った時に少し動きを真似したり椅子に座った時に行うこともできます。授乳中でも足首の運動ができるように、横になる時間が無いならば、真似できる状況を探してみましょう。