
子宮頸がんワクチンの現状や、定期接種になった後の接種控えが続いている現状をわかりやすく伝えます。子宮頸がん予防とワクチン副作用のリスクで悩む気持ちのまま、自己判断で予防接種を受けるのはとても不安なことです。
子宮頸がんワクチンは2013年4月1日から、対象年齢であれば定期予防接種として国の補助でワクチンを接種できることになりました。
定期予防接種に組み込まれると言うことは、通常は保険適用外で自己負担しなくてはいけない費用が、国の補助によってカバーしてもらえるメリットがあります。接種を希望している人にとっては嬉しいことです。
対象者とわかっていない人も沢山います。任意予防接種だと自分から調べないとわからないことも、定期予防接種になると対象年齢や期間を明確に通知されるので逃しにくくなります。
また、多くの対象者が予防接種を受けることで、子宮頸がんを発症する患者が減ることに繋がるので社会全体での健康意識がさらに高まります。
同時に定期予防接種に組み込まれることで、「ワクチンの安全性が国に認められた」という安心感もあります。つまり自己負担の任意接種から、定期予防接種に組み込まれることにはメリットがいくつもあるのです。
ところが、現在の子宮頸がんワクチンには定期予防接種になった安心感よりも、副作用の心配のほうが勝っているのが現状です。
春には定期予防接種になったのに2ヶ月後には接種を強くすすめずに自己判断に委ねられた、急な展開に不安を覚えるのも当然です。その2ヶ月にいったいどんな変化があったのか、対象者にとってはそこが知りたいのです。
実際には副作用が相次いで報告されたことが問題視されています。ワクチンの副作用については予想できない面もあり、ゼロにはならないのかもしれませんが、子宮頸がんワクチンに関しては重篤と判断せざるをえない報告もあったのです。
これから予防接種を考えていた対象年齢の人にとって、こうした報告はとても不安なものでした。でも知らずに接種するほうがもっと不安です。
2013年8月23日、実際に子宮頸がんワクチンを接種したことで副作用に悩まされている女生徒や家族でつくられた「全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会」が厚労相と面会して、ワクチンを定期予防接種の中止と痛みの原因究明についての要望書を手渡したそうです。
この面会によって、本当にワクチン接種で困っている人がいるのだと現実的に考えることができました。その反面、副作用に悩む中学生の女の子が激しい頭痛と足の痙攣があることを公表しなければいけないことに胸が痛みました。
というのも、定期接種の対象年齢は小学校6年生から高校1年相当の女子です。接種していない大人は、代わって説明できないのです。そんなリスクを考えても公の場にでるということは副作用がすぐに治まらないケースがあるということです。
2013年10月28日、厚生労働省は子宮頸がんワクチンが定期接種と認定された4月から7月末までの、重篤な副作用報告について公表しました。
報告によると、2013年4月から7月末だけで重篤な副作用報告が、医療機関と製薬会社から143件あったと報告したそうです。
厚生労働省は接種推奨を中止した6月から調査を続けていて、次回は12月の検討会で報告されるそうです。
もともと子宮頸がんは20代から患者が増加しています。妊娠・出産に深くかかわる時期に子宮頸がんが発症しないようにするための対策の1つが予防接種なのです。
じゃあ20代以降はどうしたら良いのでしょうか?実際には予防接種だけでは完全に子宮頸がんを予防することはできないのが現状です。つまり、予防接種を受けている人も、絶対に発症しないとは限らないのです。
だから、対象年齢をすぎた20代以降の女性は、子宮頸がんの検診を受けてください。今の自分の体を知るには、検診をうけることです。
子宮頸がんワクチンの副作用ばかりに目がいってしまいがちですが、ワクチン以外にも子宮頸がんと向き合うことができるのです。子宮頸がん検診はブライダルチェックにも含まれることがあるほど、成人女性には必要だと考えられています。
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