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女性手帳にみる妊娠と出産

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妊娠週&出産カウントダウンの設定

政府の打ち出した女性手帳が話題になって数週間たちますが、賛否両論の声をうけて希望者のみの配布する方針に切り替わります。特に妊娠を考えている女性にとっては、複雑な胸中が見受けられます。女性手帳とは何か、誰が読むものなのか、妊娠に必要なものなのかを検証します。

女性手帳とは

女性手帳とは、安倍内閣の少子化対策の1つとして、有識者を集めて発足させた「少子化危機タスクフォース」によって発行を検討されている冊子です。仮称ですが「生命(いのち)と女性の手帳」と言います。ここでは「女性手帳」と呼びます。

対象は10代女性からで、女性の身体のメカニズムや将来設計について啓発させる目的があるそうです。

特に女性手帳を配布するに当たっては、医学的に妊娠出産の適齢期とされる30代半ばまでの妊娠・出産を推奨する方針を表明しています。

ところが、この内容や配布に対しては反発も多く、当初は女性全員に配布すると言っていたのが、5月21日には「男性を含めた希望者限定配布」に変更する方針を固めたと発表しました。

この変更は世論に影響されているので、賛否両論の多い女性手帳の導入方法や配布方法は今後も変更されることが予想されます。

女性手帳は誰のため?

内閣府によると女性手帳は「若い女性に妊娠・出産の知識をひろげるため」という目的が含まれているそうです。つまり女性手帳は10代〜30代の妊娠出産に関わる年代の女性のために作成すると言っているわけです。

実際には女性手帳に頼らないといけない程に、10〜30代の女性が知識不足なのでしょうか?ここを「失礼だ」と感じる女性も多いはず。

もしも10〜30代の女性が、女性手帳なしでは正しい計画が立てられないと考えられているとしたらちょっと悲しいですね。だから「あなた達のために作ったんですよ」と言われたとしても、まるで上から目線でレールを敷かれているような感覚になってしまいます。

この「誰のため」という対象を設定しているのも、妊娠・出産で悩んだり迷ったりしている女性にプレッシャーを与えないかと心配です。

ただ、一概に批判する意見だけでもありません。妊娠初期は妊娠についての知識や自信が少ないので、不安を感じてたくさん調べたり、周囲を気にすることがあるんです。

妊娠初期では「もっと早く妊娠や出産の情報を知っていたら良かったのに」と思うことも。そんな人には女性手帳は、妊娠・出産前に手に入れたい情報の1つになるでしょう。

妊娠・出産は自分主導でありたい

女性手帳

妊娠や出産は簡単なことではありません。だからこそ妊娠・出産は自分主導で進めていきたいのです。これは妊娠や出産を大切に思うほどに強くなる気持ちですから、悪いことではありません。

でも、政府が女性手帳をつくることで、妊娠や出産について、政府に口出しされていると感じてしまうようです。

「まるで国のために子どもを産めと言っているようだ」「女性の生き方に国が口出しをしている」といった嫌悪感の強い発言も目立ちます。

妊娠や出産は女性にとって、とっても大切なことです。だから人口を増やすことや、少子化をくい止めるために妊娠・出産するとは思いたくないのが本音です。

結果的に出産件数が増えたとしても、女性手帳の効果とは思いたくない女性が多いと予想します。

だって自分の人生ですから、自分で選んだ結果だと思いたいですよね。

妊娠・出産は大切なストーリー

ちょっと視点を変えると「若い女性をバカにしている」「誰も頼んでないのに押しつけがましい」「勝手に決めてほしくない」といった反論も目立ちます。

確かに、妊娠・出産にはたくさんのストーリーが詰まっています。誰でも妊娠・出産の経験を語るには本にできるくらい、沢山の想いや出来事があります。それを知っているからこそ「指図されたくない」と思ってしまうのです。

女性手帳に求めること

だれもが手帳の通りに妊娠・出産するとは考えられません。そんなに簡単に妊娠・出産が予定通りいくわけではないので、そんな時に女性手帳がどう役立つのか興味があります。

もしも、女性手帳を読むべき立場になったら「予定通りにいかない時は、どう考えたらよいのか」「どんなケアがあるのか」を知りたいですね。

女性手帳について思うこと

個人的には妊娠・出産の計画をアドバイスすることは、それぞれの体調やライフスタイルに合わせて、考え方も違い、非常にデリケートなことだと感じています。少しでも「余計なお世話だ」と感じたら、どんなに良いアドバイスも聞き入れ難くなります。

早く妊娠することだけが良いとも限りません。社会経験を積んでから妊娠することにも意義があります。結局は、自分が「これで良かったんだ」と思える妊娠・出産のスタイルなら正解だと考えています。

女性手帳をどう受け入れるかは自由ですが、これをきっかけに色んな視点で妊娠や出産を考える機会が増えてほしいです。

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