「まさか自分が尿漏れを?」
妊娠中には今まで経験したことのないものを体験することがあります、尿漏れもその1つ。尿漏れは妊娠中には決して特別なことではなく、とくに妊娠後期になると多くの人が経験することになるでしょう。このページではよくある妊娠中の尿漏れシチュエーションをまとめてみました。
妊娠中にくしゃみをした、その一瞬に大量に尿漏れをしてしまうことがあります。本人も意識していないので、まさか尿漏れするとは思わず、慌てて尿が出ないように力を入れますが、すでに下着がびっしょりという経験は多くの妊婦さんがしています。
ただ、恥ずかしくてあまり口外していないだけです。くしゃみの瞬間に尿漏れして、そのときはショックで隠してしまう妊婦さんも多いのです。
座っていた椅子から立ち上がっただけで、尿漏れしてしまうことも珍しくありません。この癖がつくと家でも、動くたびに尿漏れしやすくなります。
特にトイレが近くなってから多く見られます。ただ、頻尿なので毎回たくさんの尿が出るわけではありません。
立ち上がって少し尿漏れしてしまっても、トイレに行ったらほんの少ししか出なかったという例もあります。
朝目覚めたら、急に尿漏れしてびっくりする妊婦さんもいます。体全体がリラックスして力が入っていないので、尿も出やすくなるようです。
妊娠中は体をリラックスさせることが大切ですが、逆にリラックスすることで尿漏れの機会を増やしてしまいます。
赤ちゃんがお腹の中で活発に動いている時期は、胎動にも驚いてしまいます。その瞬間に引き締めていた膣がゆるんで、尿漏れすることも珍しくありません。
なかには赤ちゃんの動きが激しくて、膀胱を圧迫されてしまう妊婦さんもいます。胎動の目立つ時期は、膀胱の圧迫にも注意したいです。
私の尿漏れ体験で、1番困ったのは妊婦検診のときです。妊婦検診では内診台にあがったり、エコー検査をしますが尿漏れの心配は忘れて待合室で座っていました。
私の名前が呼ばれて、待合室の椅子から立ち上がった瞬間に尿漏れしてしまいました。
しかも自分では尿漏れの予兆や「尿漏れしそう!」という意識は、全く無かったのです。尿漏れしてから、やっと「しまった!」と思ったほどです。
幸いマタニティウェアのスカートには裏地がついていたからか、待合室の椅子を汚してしまったり、服が濡れて周囲にばれてしまうことは避けることができました。
でも、尿漏れしてしまったショーツをはいたまま診察室に入ることは、とても恥ずかしかったです。抵抗感から尿漏れパッドをつかっていなかったことを後悔しました。
尿漏れパッドやナプキンをつけていれば、さっとトイレでパッドを外してしまえば痕跡を消せるのです。
仕方ないので黙って尿漏れで少し汚れてしまったショーツのまま、診察を受けました。
気になっていたのはショーツが濡れてしまったことよりも、周囲に独特のにおいが漂わないか、周りの人が「くさい」と思わないかでした。
尿漏れは自分の意思とは全く別のセンサーで発生します。特に外出時は、着替えを持っていなかったり、着替えるタイミングや場所がすぐに見当たらなかったりと困ることも多いです。
外出時は尿漏れパッドやショーツで、尿漏れの影響を最小限に抑える準備が必要だと痛感しました。
それに産院の先生や看護婦さんにとっては、尿漏れはよく聞く症状かもしれませんが、自分の意思に反して尿漏れしてしまったことはとてもショックでした。
産後は骨盤底筋を引き締めるために、体操や骨盤ガードルを利用しました。すぐには治りませんが、現在は尿漏れの量も回数もへってきました。